NHK クローズアップ現代 インプラント治療

 今日NHKで歯科インプラントトラブル急増の理由 という番組が放送されていました。
 放送では、昔は歯を失った場合の治療方法の多くは保険の適応がある入れ歯が一般的でしたが、今では10人に1人がインプラント治療を選択されるとのことです。 但し、インプラント治療には手術が伴い、手術後に痛みが残ったり、歯肉や頬に感覚の麻痺が出てしまったりと、インプラントの失敗には歯科医の技量、知識、そして診断の為のCT撮影が欠如していることがあるなど注意が必要だと言っていました。
 その通りだと思います。 インプラントの治療には知識、経験、技術そして診断が不可欠です。 診断には通常のレントゲン撮影の他にCTによる3次元の骨の状態の把握が必須と考えております。  黒田クリスタル歯科では例え1本のインプラントでもCTは撮影します。 
 番組で解説をされていた僕もご教授頂いた事のある小宮山彌太郎先生は仰っていました『インプラントは良い治療というのは間違いない、でもすべての患者さんにとって適した治療ではない、患者さんにとって最適かどうか見極めることが必要』と。
 ぼくも、同じように思います。 タイムリーにも一つ前のブログで書きましたが
『インプラントは良い治療方法の一つですが、万人に良い方法とは言えない。 一人一人違った歯や骨、歯肉そして、生活環境ですので、それぞれに見合った治療を提案し患者さんと相談した上で治療方針を決定するのが黒クリの歯科治療方針です。
 インプラントは良くないわけでは、ありません、今週末インプラントの手術で3本インプラントをいれる予定もあります。 ただ、患者さん一人一人に合った良い治療方法を提案し、相談した上で決定するインフォームドコンセントが重要だと思っております。』
 今週末のインプラントの手術はもちろんCTを撮影し診断しておりますし、一週間前に歯周病菌の温床となる歯石の除去クリーニングも行い、手術は東京医科歯科大学しか付属病院のインプラント外来、外来長の立川先生と一緒に行います。  
 このように、インプラント治療は一朝一夕にできるものではありません。万全を期して行う治療だと思い治療を行う必要があると思います。 
 最後に、番組で言っていた、ある歯科医のコメント『インプラントは歯科が潤う』は間違っていると思います。 
インプラント治療を万全を期して行うと、黒クリ診療費インプラント一本トータル42万ほどの治療費ですが、手術や材料などで大半は消えます。そこにインプラントに関する負のイメージ。時間。 これらを考慮すると、黒クリではインプラント治療は赤字部門です。 でも、一人一人の患者さんにとって、良い方法をいくつか提案させて頂き、患者さんにとって良い方法を一緒に考え、たどり着いた治療方法であれば最善を尽くし行いたいです。
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