本日、ニュースで「新ポリグリップEX」という製品が回収の対象と発表されました。
内容は「新ポリグリップEX」は家庭で使用される製品でもあり、健康被害への潜在的なリスクを最小化することを最優先としまして、予防的な措置として、販売を中止し店頭からの自主回収を行うこととしました。お客様、流通関係の皆様、歯科医院の皆様には大変ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げるとともに、ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
とのことでした。
僕の2月22日のブログで書いた製品はこの製品のことです。 重複しますが、ある入れ歯安定剤には、安定させる為の粘着性の向上の目的で亜鉛を含有している物があるます。 亜鉛は必須栄養素であって、色々な経路から摂取されます。 しかし過剰摂取で稀に銅欠乏を引き起こし手足の無感覚、ひりひり感や歩行困難をおこすことが報告されているそうです。
この義歯安定剤の通常の使用では問題ありませんが、入れ歯が合わず毎日、入れ歯安定剤を使い過剰な量の安定剤を使用している場合は注意です。
基本的に私は入れ歯安定剤の使用はお勧めしておりません。 それが亜鉛が含まれていなくてもです。 というのは、合わない入れ歯を安定剤を使って、無理やり粘着させるのは入れ歯を支える顎提(歯肉や顎骨)がやせる原因になるからです。
合わない入れ歯は歯肉をも痛め、バネが架かる歯をも弱らせてしまいますので、その場合は早めに歯科を受診し入れ歯を調整、裏打ち、新しく合ったものを作るなどをお勧めいたします。