今日は、ある入れ歯安定剤の話です。
ある入れ歯安定剤には、安定させる為の粘着性の向上の目的で亜鉛を含有している物があるます。 亜鉛は必須栄養素であって、色々な経路から摂取されます。 しかし過剰摂取で稀に銅欠乏を引き起こし手足の無感覚、ひりひり感や歩行困難をおこすことが報告されているそうです。
この義歯安定剤の通常の使用では問題ありませんが、入れ歯が合わず毎日、入れ歯安定剤を使い過剰な量の安定剤を使用している場合は注意です。
基本的に私は入れ歯安定剤の使用はお勧めしておりません。 それが亜鉛が含まれていなくてもです。 というのは、合わない入れ歯を安定剤を使って、無理やり粘着させるのは入れ歯を支える顎提(歯肉や顎骨)がやせる原因になるからです。
合わない入れ歯は歯肉をも痛め、バネが架かる歯をも弱らせてしまいますので、その場合は早めに歯科を受診し入れ歯を調整、裏打ち、新しく合ったものを作るなどをお勧めいたします。